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さまざまな研修・セミナー・フォーラムを開催しています。
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私はラグビーに出逢い、神戸製鋼で7連覇を達成し、第1回ラグビーワールドカップのキャプテンも務めました。ラグビーに浸りきる事により、湧き上がる様な感動を体験しましたが、それは作る事の出来ない飾る事の出来ない、真実の瞬間だったと思います。現役引退後そんな体験を伝えようと、教育の道を志し、感性教育の重要性を感じ「感性フォーラム」を立ち上げ開催して来ました。
この「感性フォーラム」は能動的主体として行動する力を身に付ける為の研修です。リーダシップを発揮したい、良いチームを作りたい、実践力を高めたい、ひと皮むけたい方、或いは、もっと育ってほしい、壁を突破してもらいたい、片腕になってほしい、変わってほしい、そんな方にご受講いただければ成果が発揮できると考えます。
世の中には様々な会社や仕事がありますが、目に見える部分と見えない部分があり、それは樹木に例える事が出来ると思われます。設備や技術や技能は、見える部分です。木に例えたら幹や枝や葉に当たり、そこから花が咲いて実がなります。しかし見えない土の中には根が張っている様に、会社や仕事にも目に見えない根にあたる部分があり、それは働く人たちの仕事観、人間観、人生観、幸せ観等の、ものの考え方、フィロソフィーではないかと思います。
以前、京セラの稲盛名誉会長がJALの再生を引き受けた時に、部門リーダーに向けて送った手紙のコピーをもらったことがあります。本当のリーダーとして成長し、日本航空の再建の先頭に立ってほしいとしながら、そのために必要な事がいくつか挙げられていました。以下は私が要約したものですが、こんな事が書かれていました。
まずどうしてこんな事態に追い込まれたかを真摯に反省してもらいたい。その時に必要なのが謙虚さです。なにか問題が起これば自分を責めるより他人を攻めたがります。まず謙虚に反省し自らの非を認めて下さい。
反省すると何をするべきかがわかりますが、その時必要なのが勇気です。今までもこうすればいいと分かっていたのに、できなかったこと、しなかったことが多かったのではないでしょうか。それは勇気がなかったからです。
改善改革を進める上で、自分の至らなさを認め、お客様や部下の話を聞く素直さも必要です。素直に学ぶことができる人だけが成長できます。
リーダーは先頭にたち、誰にも負けない努力をしなくてはなりません。部下がそれを見てあそこまで上司が必死にやっているなら俺も頑張ろうと思えるくらいの努力が必要です。
そしてそれぞれの職場で夢を深く語れるような人でなくてはなりません。夢を明るく語り、それを部下全員と共有する。夢がエネルギーとなり、職場を明るくします。
そしてもっとも大切なのは感謝をすることです。関係するすべての人に心から感謝をする。感謝をすることで人間は謙虚になれ、人にも優しくなれます。
そして次に経営者意識を持ってほしい。部門のリーダーが経営しているという意識を持たなくてはならない。そのために必要なのは採算意識です。
ぜひ社員のためにも、応援してくれている国民の皆さんのためにも、一緒になって燃えるような情熱を持ち、死にもの狂いで頑張っていこうではありませんか。
手紙の中に書かれている、謙虚、勇気、素直、誰にも負けない努力、夢を深く語る、感謝、経営者意識、採算意識と言うキーワードが特に大切なのだと思われますが、前者が考え方、フィロソフィーの根本であり、後者が係数の管理です。
しかしながら頭では判っても、実践はそう簡単ではありません。考え方やフィロソフィーは、血肉化していないと使えません。
松下幸之助さんは、素直であるという事を大変大事にし、言い続けました。それは素直になることがいかに難しいことであるかをよく知っていたからだと思われます。素直と言う言葉の深さがわかります。感謝することの大切さは頭ではわかっても、心の底から有難さを感じなければ本当に感謝する事はできません。感謝を体感する事の大切さがお分かりいただけると思います。
人間は自分自身に矢印を向けるのが苦手です。「感性フォーラム」は自分自身に向き合っていただく研修です。
日頃逃げたり避けたりすり替えたりしていた自分自身に向き合っていく中で、参加メンバーと自分を照らしあいながら、今まで知らなかった自分、未見の我、素敵な自分との出会いを体験し、素直になり、湧き上がってくる感謝の気持ちを感じ、生きていることを再確認する事が出来ます。人間が本来心の奥底に持っている、真善美を求める魂に触れ、本来的な自己と出会い、原点に返るための研修と言えるのではないでしょうか。
涙を流したことのない人には、涙の味がわかりません。本来的自己の中から湧き上がってくるものを感じたことのない人には、湧き上がってくるものがわからず、自分が自分に戻れずに、能動的主体として生きることができません。この湧き上がってくる元が感性なのです。
自分の中にある感性の泉の源泉を掘り、湧き上がる感性の世界を体感することにより、自分自身を変化させ、より良い成果を上げ、鮮やかな人生を生きて頂くために、この研修を続けてきました。
「人間がどう生きたかは、何に対してどうときめいたかで決まる」と言われますが、ときめく力、感じる力、感性が鈍ったら、生きていることが鈍り、命すらもが鈍ってしまいます。
感性とはそのものになりきる力、浸りきる力、統合する力、自分を自分に戻す力であり、言い換えれば私そのものといっても良いと思います。感性が鈍って、集中できない、浸りきれない、私が私に戻れない、そんな状態では、素晴らしい仕事が出来る訳もなく、自分らしく生きられる訳もありません。
感性を高める教育は、自分らしく生きるためにも、仕事をする上でも、業績を上げる上でも非常に重要だと考えています。
中国の古典に「感即動」とありますが、人間は元々感じるから動くのです。
感じる元の感性が鈍ったら、感じないから動けない。動かないと証が無くなります。人に行動を促すエネルギーの源は感性にあるのであって、理性にあるのではありません。
理性は合理的にしか考える事が出来ない限られた力です。理性は人間にとって本当に大切な問い、「生きるとは?」「幸せとは?」と言った質問に対して答えを出すことはできません。生きている事や幸せは感じるものであり、考えてわかるものではありません。理性で真理はつかめても、真実は感性でしか掴み取れません。
アリストテレスは「幸せとは誰もが認める合理的な諸目標の目標だ」といいました。幸せとは極めてあいまいな、しかし極めて実感を伴うものです。いい企業文化を作るには、この幸せ観、そして仕事観、人間観、人生観等を、感性を研ぎ澄ませながら追求し、仲間と共有していかなければなりません。
また人間にとって最高の状態とは「囚われない心で生きる事」だと言われますが、実はその囚われは頭が作ります。考えるから迷う、不安、憂鬱、ほんまかいなと思うから人が信じられない、人が好きになれない、人を愛することも出来ません。
現代人は頭を使い、知識を入れたり、何かを覚えたりすることは得意です。しかしながら、頭にいっぱい詰め込めば詰め込む程、頭が重くなってはいないでしょうか。たまには捨てればいいのですが、あるいは切ればいいのですが、それができずに引きずってしまい心を病んでしまう人が何と多い事でしょう。
今大切になって来たのは、捨てること、切ること、言い方を変えれば今今と浸りきる力ではないでしょうか。
集中し、そのものになりきり、今今と前後を切って生きるのが感性の力です。頭で考える思考が線だとすれば感性は点です。「今鳴いた烏がもう笑う」とは鳴いていた子供がおやつを見てにっこりと笑うようなもので、子供は感性的で点で生きているからです。感性が高まれば切り替える力も高まります。
また本当の勇気やエネルギーは頭からは湧いては来ません。頭でいくらわかっていてもラグビーのタックル一つ出来ません。
「力は使命の観より発す」と言われますが、周りの人たちの期待や思いを感じ、お世話になった方たちに感謝して、着ているジャージの重さを最高に感じ、対象に最高の意味や価値を感じた時に、自分の命を越えた使命感が生まれるのです。
感じる力が鈍ければ、意味や価値を感じる事もできず、力が生まれるわけもありません。
そんな問題意識から感性を育む「感性フォーラム」を立ち上げ、継続して参りました。
「感性フォーラム」は、アメリカの行動科学に、禅、東洋哲学、そしてラグビーの体験を融合した研修です。
毎回10人程のストレンジャーグループで行う、自分を見つめ今まで気づかなかった素敵な自分や自分自身の可能性に出会う4日間の宿泊体験学習です。回数を重ね130回を越えましたが、今まで様々な企業、立場の方にご参加頂いています。人生には様々な出来事がありますが、皆さん自分自身と向き合い、素敵な自分を再確認し、勇気をもって帰っていかれました。
研修の中で自分を見つめ涙を流すことによって感性がよみがえって来ます。感性がよみがえると、素直になり、感謝の気持ちが湧き上がってくるのです。
「感性フォーラム」は、人間や組織のあり方の中でも一番大切な感謝や素直さ等を取り戻し、それを体に染み付けて行く研修です。「感謝は幸せの呼び水、素直は成長の親」と言われます。感謝や素直さがあると、言葉や態度が変わってきます。そこを変えていくことが人を変え、組織を変えていくのです。
会社や組織を担うリーダーの皆様にご受講いただきたい研修です。日本一の研修でありたいと魂を込めて開催しております。ご案内させて頂きますので、是非ご参加頂き、自己啓発、人材育成、組織開発、風土作りにお役立て頂ければ幸いです。
(林敏之)